コロナ禍のマスク頭痛
普通の頭痛と何が違うのか
コロナが流行してはや2年半。マスクとの付き合いも長くなりました。
特にこれからの夏場、気温や湿度が上がってくる時期は、不快感もうなぎ上りですよね。
今日はマスクをかけることで起こるマスク頭痛についてみていきましょう。
私自身もマスク頭痛になることがありますが、やはり耳回りが痛くなったり、息苦しさを感じます。
余談ではありますが、眼鏡をずっとかけっぱなしでいると、目頭あたりが重くなり、眼鏡を支えている耳回りが不愉快になって頭痛が起きることがあります。この頭痛と似ていますよね。
マスクが仕切りとなることで、外から吸い込む空気の量が減りますどんどんと酸素を吸いにくくなっているため、酸素不足が起こってしまいます。
吐き出した空気がマスク内にたまり、それを再び吸い込むということはつまり「二酸化炭素が多く含まれた空気」を吸い込むことになります。
二酸化炭素は血管を拡張する作用があるので、体の血管が拡張し、血液をどんどん送り出すように脳が指令を出します。その結果、脳の細い血管も拡張して脳ギューッと痛くなって頭痛を引き起こします。
マスクは湿度を上昇させます。そのため、体は脱水状態にもかかわらず、のどの渇きに気が付かずに過ごしてしまいます。
マスクを外して飲んでという行為が面倒に感じて水をのまなくなってしまいます。
体の水分量は血液の粘度にも関わります。
「脱水状態=水分量が足りない=血液がドロドロ」であり、血液が体をめぐりにくくなり、酸素の供給が遅れてしまいます。すると体は、「血液を巡らせ!!」と指令を出し、体を興奮状態にして血圧を上げるのですが、無理が生じて頭痛を引き起こすことになります。脳での血圧も上がることでズキズキしてきます。
また、脳への血液が減少すること自体も頭痛の原因となります。
耳の付近には、実は大切な筋肉がくっついているため、耳回りの筋肉が緊張すると肩や頭に頭痛が起こります。
外部から圧迫されることで血流がストップしてしまいます。
筋肉が凝ることで緊張型頭痛がひきおこされたり、筋肉そのものや皮膚への血流が滞ることで痛みが生じます。
皮膚への刺激で片頭痛が引き起こされる方もいらっしゃいます。
顔に与えたくない刺激を加え続けて肌が荒れてはストレスですね。
顔が見えない分観察したり洞察することが増えてストレスに感じり、意思疎通がなかなか取れずにイライラしたりします。
では、これらの原因がわかったところで、どのように防いでいけばいいのか見ていきます。
可能な限り積極的にマスクを外していくことが大切です。マスクを外す時間は30秒ほどでも効果があるため、あきらめずに外気温を吸う努力をつづけましょう。屋内にいることが多い場合には、窓を開けて外気を数時間をできるだけ作るのがおすすめです。
では、ここで薬を飲む際の注意点を見ていきます。
痛み止めを頼りすぎると薬の使い過ぎによる頭痛が生じてしまうので、毎日服用することは避けなしょう。週に2日以上飲む状態が数週間続く場合は「多い」と判断してください。頭痛薬を飲まなくてもよい体つくりを心がける必要がありますよ。
当たり前に薬を飲んでいるせいで、自分が頭痛薬の常習使用であることに気が付いていない方も多くいらっしゃいますが、1日1回の使用が毎日続いていたら、それは飲みすぎです。飲みすぎていないか思い出してみましょう。
また当店では、呼吸量を増やしたり、筋肉を緩めることを得意としています。マスク頭痛に悩んだ際は、ぜひご来店ください。
海外ではマスクを外す生活が始まっている国もありますが、日本は高齢大国のためなかなかマスクを外すという決断に踏み切ることができません。しばらくは小学生までマスクをする生活となります。
薬に頼りすぎず、マスクを外す時間を作り、マスクを外すことに抵抗を感じずに生活できると、マスク頭痛は減ってきます。
一緒に健美鍼で体をゆるめてきましょうね、大丈夫です。