漢方薬で楽々若返り

前回のコラムでは「見た目年齢には血管年齢が重要」ということをお伝えしてきましたが、今回は東洋医学の漢方薬と鍼灸を使って血流を改善する方法をご紹介します。

生理痛に悩む人、低用量ピルを頼っている人は漢方薬を試してみることをお勧めします。

美容クリニックや皮膚科で処方される薬とは一味違った自然の力で、ワンランク上の美容と健康が手に入りますよ。

漢方薬とは何か

生薬と呼ばれる植物などを加工し調合した薬

  • 甘草(かんぞう)
  • 山梔子(さんしし)
  • 生姜(しょうが) など


  • これらは植物の葉・茎・根であり、乾燥させて粉状にしたものを生薬と呼びます。生薬6種類ほどを症状に合わせて調合すると「漢方薬」になります。
    現代医学で解明されていないものもありますが、西洋の飲み薬よりもずっと昔から使われてきた、歴史の古い医薬品です。

    「生姜を食べると体が温まる」とか聞いたことありませんか?これも漢方の考えに基づいた教えです。

    処方される飲み薬との違い

    一般的に病院で処方される薬は「西洋医学」によって人工的な成分で作られた物質で、効果が出やすく体調への負担も大きいのが特徴です。薬は「痛み止め」「咳止め」などの特定の症状に作用するのに対して使用します。

    一方の漢方薬は「東洋医学」に基づく自然由来の成分でできているので、体に優しく使えますが、効果を発揮するのに3か月ほどの時間がかかります。

    漢方薬は「水分代謝」「血行促進」など体の症状に対して処方されます。そのため「なんとなく元気が出ない」という病気でない状態に対しても効果を発揮します。よくCMで見かける「ユンケル」などは生薬を調合しているため、漢方薬の一種であり、対応する症状は「疲れたとき」ですよね。

    体に症状は出ている実感があるのに、検査しても異常が見つからない場合や、治療薬がない場合には、漢方薬を取り入れてみるのがおすすめです。

    血流を促進する漢方薬

    生理や更年期など、女性ホルモンの変動により起こる心身の症状のことを「血の道症」と言い、この症状に合わせて調合する漢方薬で血流を促進することができます。

    ※もちろん、血流不調やホルモンバランスの乱れによって起こる症状であれば、男性でも利用することができます。

    漢方薬を使った女性の例

    PMSに悩むAさんは低用量ピルを飲むことで症状を抑えていましたが、加齢とともに心筋梗塞などのリスクが高くなるため、医師から40歳を目途に服薬の見直しを進められたことをきっかけに、漢方薬へ切り替えました。

    当帰芍薬散は効果てきめんだった

    生理中の不快感やおなかの痛みが、これまでで一番軽かった。漢方薬の服薬以外何もしなかったのに、痛みが全くなかった。

    3週間の服薬をした結果、鎮痛剤を飲まなくても何も問題が起きず、アロマテラピーで痛みを紛らわす必要もありませんでした。

    低用量ピルは血栓症を引き起こす可能性があるため、糖尿病や高血圧の人は使えないことが多いのですが、漢方薬であれば基本的には誰でも使うことができます。

    効果を感じられるまでの期間は人それぞれですが、痛み止めを飲む必要がなくなり、アロマテラピーをする手間も省けるのであれば、時間の節約にもなって一石三鳥くらいの働きをしてくれます。

    代表的な血の道症の漢方薬の紹介

    当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

    【血・水の代謝異常のある方に適応】

    • 足腰の冷え
    • むくみ
    • 生理不順

    当帰はセリ科植物の根で、血液を作りだして血の巡りを改善します。芍薬はボタンかの植物の根で、貧血を改善します。

    加味逍遙散(かみしょうようさん)

    【気・血の代謝異常のある方に適応】

    • 更年期症状
    • 顔のほてり
    • 汗かき
    • イライラ
    • 不安

    桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

    【血代謝異常のある方に適応】

    • 下半身の冷え
    • 生理痛
    • 下腹部痛

    漢方薬の美容利用

    漢方薬局によっては「美容漢方薬」を処方するお店もあります。

    湿疹・皮膚炎、にきびに効果があるものが多く揃っていますが、あなたの血管年齢が高く、血流の悪さから体調不良を感じているのであれば、今回ご紹介する漢方薬は期待できますので、お近くの漢方薬局へ相談してみてください。

    また、鍼灸師は「気・血・水」のバランスが取れているか見極めることができるので、市販されている漢方薬から始めてみたいという方は、鍼灸院で体調相談してから、自分で漢方薬を選んでみるという方法もあります。

    もちろん健美鍼灸メルベイルでも、脈診や舌診で体の不調の原因を見極めることができますので、調べてみたいという方はこちらからご予約ください。

    ツボ刺激で体を改善しつつ、漢方で内側から整えることができたら、きっと健康も美容も手に入ります。

    血の道症の東洋医学的な解釈

    東洋医学において「生理や更年期など、女性ホルモンの変動により起こる心身の症状」は「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血液を滞らせている邪魔な血液によって引き起こされていると考えます。

    瘀血がある場所は、冷えていたり、痛みを引き起こしたり、内臓の働きを悪くなったりと、散々の悪さをするので、血流を促して押し流してやる必要があります。

    また、瘀血の量が多かったり、体のいたるところに瘀血が存在していると、生理不順や不妊、更年期症状を強める場合もあるので、早めの対処が必要です。

    瘀血の対処法

    • 運動する
    • 入浴する
    • 服を一枚多めに羽織る
    • 手首足首を冷やさない
    • 血流アップのツボを押す
    • 鍼灸治療を受ける
    • 薬膳で血有改善効果のある食事を摂る
    • 漢方薬を使う

    漢方薬を飲むときの注意

    漢方薬はデリケートなため、ほかの食品と一緒におなかの中に入ると成分効果が弱まってしまいます。

    おなかの中が空の状態で服薬するのが望ましく、食前・会社についてから・寝る前などを選んで飲むと良いですよ。

    まとめ

    見た目の老化は血管の老化に由来し、悪くなった血流を改善する必要がありました。今回の血の道症は血液循環を解消する漢方薬なので、美容にも効果を発揮してくれますよ。

    漢方薬は薬局で購入可能なので、3か月くらい継続してみてくださいね。また、お医者さんは誰でも処方できるので、かかりつけの病院で漢方薬を試してみたいと伝えてみるのもおすすめです。

    漢方薬と親戚の鍼灸治療も併用すると、相乗効果で効果がみられるはずです。一緒に血流改善していきましょう。